英語教師きいとのブックマーク

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7つの習慣を授業で扱うための、おすすめの本とワーク②

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前回に引き続き、7つの習慣を授業で扱うための本に載っているトレーニングを紹介します。おすすめの本:ぼくに7つの習慣を教えてよ!

 

7つの習慣 

  1. 自分が選択する
  2. 終わりを考えてから始める
  3. 大切なことを優先する
  4. Win-winを考える
  5. まず相手を理解してから、自分を理解してもらう
  6. 相乗効果を発揮する
  7. 自分を磨く

 

3.大切なことを優先する

宿題が先か、ゲームが先か?自分にとって大切なことを優先するには。

 

 トレーニング11 仕分け

 日常のタスクをいくつか挙げ、「やりたいこと」と「やらなければいけないこと」に分けます。例えばゲーム、テレビ、YouTubeスマホ、宿題、読書、ピアノの習い事、塾、、、など。何を楽しいと感じているかによって、人それぞれ答えが違うので面白いです。仕訳けた後、「やらなければいけないこと」で後回しにしてしまったことはあるか?と問いかけ、失敗体験を共有します。

 他にも、1日のタイムスケジュールを書き出すワークや、帰宅してからのタスクを書き出して優先順位をつけるワークなどもあります。タスクを書き出す場合は、それを消すところまでがセットなので、連絡帳の書き方を統一するなど学級運営としても応用可能。

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3.5 信頼貯金

第4の習慣からは人との関わり合いに関することです。その項目に入る前に、人間関係で大切な「信頼」について説明されています。

人から信頼してもらうためには、小さな親切をする、困った人を助ける、悪口を言わない、ありがとうとごめんをすぐに言う、などを日頃から行う信頼貯金が大切という考え方が本で紹介されていました。

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4.Win-winを考える

意見を押し通すか我慢か?相手も自分もハッピーになる方法を探ります。

 

 トレーニング16 じゃんけん大会

 2人組を作り、じゃんけんを30秒間します。じゃんけんに勝った数だけご褒美がもらえることにします。勝った回数はノートに書くか指折り数えて記録してください。ではスタート!

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 こうすると、ほとんどのペアは普通にじゃんけんを始めます。

 でも実は、2人共たくさんご褒美がもらえる方法があるんです。それは、お互いが交互に出すものを決めておくという方法です。グー、パー、グー、パー・・・自分も相手も勝ったり負けたり。こうすれば、2人共が最大数のご褒美をもらうことができます。自分が勝つことばかり考えていては、お互いにハッピーにはなれません。自分もハッピー、相手もハッピーになるにはどうすれば良いか、これが「Win-winを考える」です。

 

 トレーニング17 競争や勝ち負けは何のため?

 では、勝ちを追い求めることはダメなのか?定期テストや体育祭、合唱コンクールなど、学校生活の中で勝敗を決める場面はたくさんあります。

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本によると、競争の目的はこの2つです。

  • お互いを高め合うため (切磋琢磨)
  • 過去の自分を超えるため(自己研鑽)

 そういえば、行事でいつもクラスを勝たせる先生はよくこういうことをクラスや部活で話している印象があります。お恥ずかしながら私自身はまだこの境地に達していないのですが(本心ではやっぱり自分のクラスに勝ってほしい(TT))、そう思えるように日々修行中です・・・。

 また、本の中では4人の子どもが紹介されています。それぞれWin-win, win-lose, lose-win, lose-loseなのですが、どの人と近いか考えてもらうのも面白いです。

 

5.まず相手を理解してから、自分を理解してもらう

聴く力をアップして、相手と良好なコミュニケーションをとる方法を学びます。

 

 トレーニング18 何のエサをあげる?

 かの有名な絵を見て、ある動物に何のエサをあげるか考えるワークです。相手がこの動物を何に見えてるか確認してから話さないと混乱するという話です。

  この本には載ってないのですが、似たようなワークで、同じ話を読んでるのに答えが「ラケット」と「ピアノ」になるという話があったのですが、ネットで探しても見つからないのです・・・「弦が切れる」とか「プレゼントでもらった」というワードで引っ掛けるのですが。どこかにあったら教えてくださいm(_ _ )m

 

他には「聴く」という漢字の意味、「I(アイ)メッセージ」で伝えようの話が紹介されていました。アイメッセージの参考サイト↓

 

次回、最終回です!