おすすめ本「子どもたちが身を乗り出して聞く道徳の話」生徒の頭と心に残る道徳授業のコツ
私は道徳が苦手で、毎週道徳の授業が負担でした。そこで買ったのがこの本。
「子どもたちが身を乗り出して聞く道徳の話」です。
著者の平光雄先生は小学校教師歴32年、学級崩壊に瀕したクラスを立て直した経験をお持ちの方で、その先生が行ってきた子供たちの心に「伝わる」「残る」実践的道徳教育のお話が全31項目掲載されています。
平先生の道徳は、伝えたいことを標語(キャッチーなフレーズ)やイラストにして残すことで、子どもたちの記憶や心に残っていく点が素晴らしいです。
例えば小さなハートが徐々に大きくなっていく絵を描く。「いろんなものに関心を持って好きなものが増えていくことが心の成長だ。一年後にはハートが大きくなっているようにしよう」と話す。(Amazonより)
小学生向けですが、中学生にも伝わる部分はたくさんあります。私はこの本のいつも自分の中から自分を見ている「目玉おやじ」の項目から、生徒たちに自分の中の「目玉おやじ」のイラストを描いてもらいました。亡くなったおじいちゃんや、尊敬する顧問の先生を描いた生徒もいました。
昨今の対話を重視した道徳の流れとは逆行するとは思うのですが、私は道徳の授業の中にワークを入れるのが好きです(「三角柱」の話 も然り)。単純に自分のトーク力不足をカバーしたいという邪念もありますが、自分自身と向き合う時間を取ったり、学んだことが目に見えて残るのが良いと思います。
学校だけでなく、家庭やビジネスでも役立つ話題が豊富です。一読の価値あり!