英語教師きいとのブックマーク

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嬉しかったけど、これでいいのか?と思うこと。

久々の更新です。年が明けて、授業進度が遅いのでは?とちょっと焦りながら進めています。

今日は、自分の中で「嬉しかったけど、これでいいのか?と思うこと」を書き留めておきます。

 

うちの学校では毎年生徒に授業に対する取り組みを自己評価させています。

9教科の授業に対してそれぞれに「授業に一生懸命取り組んでいるか」という項目があるのですが、その中で、私が受け持つ1年生英語の項目で「とてもそう思う」「そう思う」と答えた生徒の割合が校内で一番高かったことがわかりました。

これは自分史上でも一番良い結果だったので驚きました。

この結果は「英語の授業で自分は頑張ってる!」と思ってくれている生徒が多いということなので嬉しいのですが、同時に、これでいいのか?とも思いました。

 

なぜなら、私は今年度、時代に逆行する授業スタイルをとっているからです。

  • 予習は新出単語の意味調べ
  • 宿題はノートに本文写し・全訳
  • 教科書準拠ノートの使用
  • 授業の進め方は 文法→本文→文法→本文
  • 発表は挙手制
  • オールイングリッシュならぬ、オールジャパニーズ
  • 学期に1~2回のパフォーマンステスト

文科省の方が見たら卒倒するような授業スタイルかもしれません。

それでも、これまで色々試行錯誤して”今風の”授業スタイルを試していたときよりも、このスタイルの方が生徒たちが「一生懸命取り組んでいる」と答えたという・・・皮肉なものだなと感じました。

 

今のスタイルのメリットは

  • 次に何をするかわかっているので安心感がある。
  • わからない単語は自分で調べる習慣がつく。
  • 意味がつながって良い日本語訳ができた時の喜び。
  • 教科書準拠ノートを埋めて完成させていく達成感。

あたりかと。

 

まるで昭和のこの授業スタイルに戻したのは、あるおばあちゃん先生と出会ったことがきっかけです。今まで、単語リストを先渡ししたり、全訳を配ったり、訳を穴埋め形式にしたり、先回りして本文に朱書きを入れさせたりしていましたが、(「ここのitはこの単語のことを指しています!」)生徒は次のプリントを与えられることを待つばかりで自分から取り組もうとしない。おばあちゃん先生によれば、それは「過保護」で「甘やかしている」のだそうです。

 

古き良き昭和スタイルとも言えるおばあちゃん先生のスタイルを取り入れてから、案外生徒は手取り足取りしなくても自分で学習を進めていくたくましさを持っているのだなと、今年度の生徒たちを見て思う時があります。

 

とは言え、来年度からはこのスタイルは通用しないことも確か。だからこそ「これでいいのか?」と思ってはいるのですが・・・。

過保護になりすぎないことは意識しつつ、新たな指導要領に適した指導法を考えていかないといけません。『場面や状況を設定した言語活動』。これがキーワードかなと思っているので、あと2ヶ月で情報収集したいと思います。