おすすめ本「なぜ2時間営業だけでうまくいくのか?」著:大西益夫
読書の秋です。
図書館でたまたま見つけた本。イラストも写真もない、文字だけの表紙。あざやかなオレンジ色が目を引き、手に取りました。
読んでいくうちに、これはビジネス書ではない。教育書だ。と思いました。
著者はラーメン屋を営む経営者ですが、変わった理念を持っています。それは「1000日後に閉店する」というルールです。期限を設定することで今を大切に生きることができるし、その方が成長できるからだそうです。
しばらく前に「100日後に死ぬワニ」というマンガが流行ったのも、同じ理由かもしれません。普段私たちは、今の生活に終わりがくるなんてあまり意識していませんが、終わりを意識することで1日1日が尊く、大切にしようと思えるのです。
「1000日後に閉店する」というのを見たとき、私は「教師の働き方に似ているな」と思いました。中学校は3年間で卒業です。365×3年=1095日。どれだけ良い学年でも、どれだけ荒れている学年でも、約1000日後にはいなくなってしまいます。
さらに著者は、1000日を200日ごとの5クールに区切って、メニューを刷新したりするそうです。学校でも学期という区切りがあるので、そこも似ているかもしれません。
気付くと私は、「もしこの著者が先生だったら?」と考えながら読んでいました。
著者のマインドや、現地スタッフ(アメリカの若者)への指導法は、経営者だけでなく、教師が読んでも勉強になることばかりです。興味ある方は是非読んでみてください。