英語教師きいとのブックマーク

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【英語×経済】英語の授業で「お金の授業」をするためのヒント

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中学校ではなかなか「お金の教育」ってしづらい雰囲気がありますよね。

具体的に投資とかを教えて子どもがハマったら親からクレームがくるのではという恐怖とか(←社会の先生が言っていた)、そもそも自分にあまり知識がないから自信がないとか、様々な理由があると思いますが、とにかく学校教育とお金の教育というのは相性が悪いように思います。

 

金融リテラシーが低い日本の子どもたち

そういった背景もあってか、この記事によると、日本の金融リテラシーは欧米に比べて低いそうです。

日本の「お金」の教育が、いまだにアメリカに比べて時代遅れなワケ(森永 康平) | マネー現代

現代の日本の子どもの金融リテラシーは家庭での教育に依るところが大きいのでしょう。私自身、小さい頃はお小遣い帳をつける程度のことしかしませんでしたが、ネットを見ていると「自宅でコーヒーショップを経営させている」とか「小さい頃から株の売買をさせている」といった先進的な家庭もあるようです。

 

 

英語で「お金の授業」をするためのヒント

そういった問題について興味があった時に、英語の授業でお金の授業をしたことがあります。英語の教科書にはたびたび買い物のシーンが出てくるので、その時がチャンス。レストラン、服屋、くつ屋などでの会話の単元で、以下のようなゲーム性のある活動を行いました。

 

サイコロゲームで輸入・輸出体験

この記事を参考に、できるだけお得に買い物をしようという活動を行いました。教科書の会話例を参考に買い物をするのですが、毎回サイコロでレートを変えて買い物をします。最終的に一番お得に買い物をした班の勝ちです。

通常の授業(新出単語・音読練習など)プラス円高や円安について説明しなくてはいけないのでいつもより時間はかかりましたが、日本のお金と外国のお金について少しでも興味を持ってくれたらいいなと思います。

反省点はルールがやや煩雑になったので、次回はもうちょっと改良したいと思っています。

 

Tear off flyer(切り取り式チラシ)を使って疑似紙幣をやり取りする

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外国の張り紙って切り取り式になっていることが多いですよね。日本ではなんと言うのでしょうか?大学に行って初めてこの形式のポスターを見たとき、結構衝撃でした。

授業のプリントもこの形式にして、切り取り部分に外国のお金のイラストを印刷すると、買い物での会話でお金をやり取りして買い物をすることができます。(ホンモノを印刷するのはダメなので、あくまでもそれっぽいイラストを印刷)

 

おまけに反対側に商品の切り取りも用意しておいて物々交換させると、ただ会話するよりもやり取りをしたという感じが出るのではないでしょうか。商品はハンバーガーセットMサイズのTシャツなど、単元に合わせて印刷しておきます。Tシャツや靴はフレームだけ印刷しておいてデザインを生徒に任せると(時間はかかりますが!)売れた時の喜びもひとしお。

 

活動が終わったら紙切れのゴミが大量に出るので、活動で使った商品やお金の紙片はノートに貼り付けるように指示するのも忘れずに。あらかじめプリントに貼り付け欄を作っておくといいですね。

 

 

以上、英語の授業でお金の授業をするためのヒントでした。今後も新たなヒントを見つけたら追加・更新します。