保護者と良好な関係を築くための魔法の一言
保護者との関係は難しいです。
私もよくやってしまいがちなのですが、保護者に対して「何かあったらおっしゃってください」と言ってしまうことはありませんか?
これ、実はまずいらしいです。ずっと低姿勢で保護者と接していると、保護者にとって教師は「つい苦情を言いたくなってしまう相手」に見えてしまうそうです。まるで店員と客、サービスを提供する側と受ける側のように・・・。
「世界一忙しい日本の教師」を救う親の"神対応" | 学校・受験 | 東洋経済オンライン |
このことに改めて気づけたのは上記の記事を読んでからでした。
「何かあったらおっしゃってください」「苦情を受け止めます」というのは、教師と保護者が、いわば「面と面で向かい合う関係」です。そうではなく、教師は保護者の方々と「横並びの関係」をつくってほしいのです。
横並びの関係を作る。具体的に、どのように声掛けをすればいいかというと、
「私たち教師はお子さんのためにベストを尽くします。
皆さんもぜひ力を貸してください。
一緒に力を合わせてやっていきましょう。
その中で、もし何か不十分な点があったら遠慮なくおっしゃってください」
と言うと良いそうです。
あくまでも、保護者と教師は、子どもをサポートする「横並びの関係」です。このことを忘れずに、堂々と胸を張っていかないとな、と思いました。
そろそろ中間テスト
ご無沙汰しております。
そろそろ2学期の中間テストの時期ですが、担当の1年生から「最近の英語は意味わからん!」と言われることが増えて、テンションDOWNな今日この頃です。(3単現のsが鬼門)
自分の経験上、授業内容を理解するには、精神年齢がある程度のレベルに達していないと理解できないと考えています。私自身、英語を理解できたと自覚できたのは高校に入ってからでした。
だから『まあ、私も中1の時に3単現のsはもちろん、英語はさっぱり”理解”していなかったからなぁ・・・』と心の中では遠い目をしてみたりするのですが、やはり教えている立場である以上、今理解してほしいと思うのが教師心。
テストが近付いてきて気になるのが、今の中学生全般にあてはまるのか本校の生徒のみにあてはまるのかわかりませんが、ワークの宿題を出せば「答えを丸写しすればいい」という考え方が横行しているということ。
それも、家でこっそり丸写しするのではなく、教師の目の前で丸写しするのです。
読書感想文はネットから拾い、ワークは答えを丸写し、美術や自由研究の宿題はネットからアイディアを”拝借”したものを平気で自分の作品として提出します。
先日は、いつものようにチャイムの5分前に教室に入ったところ、半分近くの生徒が座席に座って勉強していました。しかしよく見てみると、その日に提出のプリントを、友達の答えを右から左に写しているだけ・・・。
多分、自分の教科も同じように”処理”されているのだろうなあと思って、むなしくなりました。
教師の仕事は、教科を教えることだけでなく、勉強に向かう姿勢やモチベーションを高めてやることなのだろうとは思うのですが。教師の仕事っていったい・・・と途方に暮れていた折、こんな記事を見つけました。↓
【なるほど】なぜ勉強しなきゃいけないの? の最適解がTwitterで話題 - 「うまい例え」「世界の真理か?」の声 | マイナビニュース
勉強はゲームのレベル上げと同じで、レベルが高いと使える魔法が増えたりお金が二人して冒険に有利だから。とのことです。
将来の目標を持っている子どもは勉強への意欲も高いですが、私の感覚的には将来の見通しが立たない生徒が多いと感じています。学校でも家でも、「勉強しなさい!」という声掛けだけでなく、子どもへの勇気づけや動機付けを意識した声掛けが必要なのだろうなと感じました。
おすすめ本「GRIT やり抜く力」
9月になりました。気を抜くとすぐに文法⇒本文という教え方をしてしまいます。自分が受けた教授法が一番再現しやすいからです。三つ子の魂百までとはこのこと。反省。
今年度はコロナの影響で学習内容を駆け足で進めていますが、ようやく例年通りの単元に追いついた感じです。ラウンド制を試してみたかったのですが、やっぱり今まで通りと同じ感じの授業の流れになってしまっていることを反省。
さて、最近「本読む期」に入りました。人生の中で突如訪れる「本読む期」。普段は(ダメだとわかっていながらも)あまり読書はしないのですが、この期間が訪れると足繁く図書館に通います。
その中で出会った本「GRIT やり抜く力」。自分用の覚書なのであらすじとかは無視です。
GRITとは
目標を達成できる人や、成功する人に共通していることは「やり抜く力(GRIT)」があるということ。才能や貯金ではない。
やり抜く力をはかるグリット・スケール
「やり抜く力」とは「情熱」と「粘り強さ」の2つの要素でできている。それらが自分にどれだけあるかわかる診断テストがこちら↓
<あてはまる1pt あてはまらない5pt>で計算
1.新しいアイディアやプロジェクトが出てくると、ついそちらに気を取られてしまう
2.目標を設定しても、すぐ別の目標に乗り換えることが多い
3.達成まで何ヶ月もかかることに、ずっと集中してなかなか取り組めない
4.興味の対象が毎年のように変わる
5.アイディアやプロジェクトに夢中になっても、すぐに興味を失ってしまったことがある
<あてはまる5pt あてはまらない1ptで計算>
6.私は挫折をしてもめげない。簡単にはあきらめない。
7.私は努力家だ。
8.一度始めたことは、必ずやりとげる。
9.私は勤勉だ。絶対にあきらめない。
10.重要な課題を克服するために、挫折を乗り越えた経験がある。
1~10のポイント数を10で割った数がグリットスコア。最高スコアは5(やり抜く力が高い)で、最低スコアは1(やり抜く力が低い)。アメリカ人の平均スコアと比べると、3.8はほしい。
自分の覚書用に本から抜粋したので順番を入れ替えているが、1~5を5で割ったポイントが情熱スコアで、6~10を5で割ったポイントが粘り強さのスコア。スコアシートは○をつけていくだけなので詳しくは本を見る方が良い。
ウォーレン・バフェットの教え
大切なことに集中すべし。仕事の目標を25個挙げ、もっとも重要な5つに○をつける。残り20個のことは関わらないようにする。
中3の勉強時間を2倍にさせた質問
Q1.どうしたら世の中はもっと良くなると思うか?
Q2.今学校で習っていることで、Q1のために役立ちそうなことはあるか?
勉強する目的について考えた生徒たちは、試験勉強の時間が2倍に増えたという。
以上、「GRIT やり抜く力」を読んで印象に残った、自分用の覚書でした。
おすすめYouTubeチャンネル「ロザンの楽屋」
まだ8月は終わっていませんが、夏休み継続中の学校はさすがに無いのでしょうか。私の勤務する学校でも例にもれず、例年より早く夏休み明けの授業が始まっています。
始業の挨拶T「What's the date today?」S「It's August...」という会話をして、(え、まだオーガストなの!?)と、改めて8月だと思い知る日々。セミもまだまだ元気です。
私が使っている教科書では、そろそろ3単現のsが登場します。ここで多くの1年生たちが「英語意味わからん」状態になる、大きな壁です。すでにisの単元でも「似た単語が多くてわからない」と言っているのをきくと、9月の授業が心配・・・。
また方々から「英語は何で勉強するの?」って聞かれるんだろうなあ、と考えていたとき、ある記事を見つけました。
高学歴芸人ロザンが、「なぜ勉強しないといけないのか」の問いに1つの答えを出してくれています。その動画がこちら↓
コメント欄も勉強になる声がたくさんあります。
ツーブロック禁止の校則についても語っています。 コメント欄には同業者の悲痛の声も。考えさせられる・・・。
ロザンのYouTubeチャンネル「ロザンの楽屋」はロザンの2人が時事ネタなどを中心に自由にトークしているのが見れて面白いです。時々笑いの要素もあって気楽に見れるし、勉強になります。というわけで、「ロザンの楽屋」おすすめです。
おすすめ本『「言葉できる」は武器になる』『気持ちを「言葉にできる」魔法のノート』
今回は、道徳や学活で使えそうな「T字型思考法」について紹介します。
T字型思考法とは
「T字型思考法」とは、電通のコピーライター梅田悟司氏が提唱している考え方です。
梅田氏は「世界は誰かの仕事でできている。」「バイトするなら、タウンワーク。」といった印象に残るキャッチコピーを生み出しています。
具体的には、頭の中に浮かんだ考えや思いを書き出して、それについて
- なぜ?
- それで?
- 本当に?
という3つのキーワードを使って広げていきます。
下の画像のように、はじめの言葉を中心に「T」の形になるように思考が進んでいくため、梅田氏は「T字型思考法」と名づけました。
(参照:思考がどんどん深くなる! 電通の人気コピーライターおすすめ『T字型思考』を試してみた。 - STUDY HACKER|これからの学びを考える、勉強法のハッキングメディア)
「英語を勉強したい」「部活で成績を残したい」など、普段思っていることについて思考を深めることができる思考法です。
Nas Daily ─ オリラジあっちゃんおすすめYouTubeチャンネル
とっっっってもご無沙汰しております。
コロナ休校中はほぼ毎日更新していましたが、休校が明けて通常授業に戻ってからは更新が途絶えていました。コロナ休校中は「もう以前のように毎日授業をするなんて無理かも・・・」と弱気になっていましたが、実際始まってみると数日で慣れました。1年生可愛い。
さて、タイトルにもあるようにオリラジあっちゃんのチャンネルより、英語学習に役立つチャンネルを教えてもらったので紹介します。
前編:https://youtu.be/4IqX-XJzez8
後編:https://youtu.be/GQC8B_2okVU
あっちゃんオススメの英語学習に最適なチャンネルはこちら!Nas Dailyです!!!
NasDailyというこのチャンネルでは、投稿者が世界中を旅しながらほぼ毎日1分~10分程度の動画をアップしています。あっちゃんいわく、この動画をシャドウィングするのが英語学習に良いらしいです。
上記の記事は「なぜ私は休みを取らないのか」というタイトルの動画です。「1年で1つだけ完璧な文章を仕上げる人と、毎日文章を書いて365個の文章を仕上げる人では、どちらが良いライターになるか?」というエピソードが紹介されており、英語学習だけでなく勉強、クラブにも共通する考え方なので、中学生が見ても共感できると思います。
聞いてよし、読んでよしのNasDailyです!
動画の字幕をプリントで配布したい方はこちらの記事を参照↓
やや失速ぎみ。
分散登校やコロナ対策レベルが落ち着いてきている昨今。
前回の記事にもあらわれているのですが、ちょっと気持ちの上では失速ぎみです。
そんな時は、「頑張っていた過去の自分」を思い出すために、大学受験の時のスケジュール帳や、教育実習記録を読み返します。この頃の自分は人生の中で一番頑張っていたし、将来に前向きだったし、色々なことを吸収し、感じて、考えていたなあと思います。
教師になりたくてなったのだから、その責務を全うしなくてはいけませんね。
最近、他校の授業進捗状況を聞く機会があって、私の授業が0.5~1レッスンくらい遅れていることが判明しました。本当はラウンド制もしてみたいし、言語活動も充実させたいし、コロナ休校中に考えていた様々なことを試してみたかったのに。
だけど、そんな時間はなかなかなくて、4月から教科書が変わるから積み残すわけにはいかず、早く教科書を終えなくてはいけない。自分のやりたいことをするんじゃなくて、スピード重視の授業をしていかないといけないんだなと考えを改めました。
来週からも、また頑張ろう。