小学校の英語教科書を見てみたら気が遠くなった話
先日、新しくなった小学校の英語教科書を見せてもらいました。噂には聞いていましたが、中身に衝撃。この4月から中学1年生が1年間かけて習う内容を、小5~小6でほぼ終えています。(むしろ超えているのでは。)
小学校の英語教科書の内容が見れる「光村図書」のHP
光村図書のHPでは、教科書で習う表現が音声や動画で無料公開されています。太っ腹!
中学校の教科書もこういうページが増えてくるといいのですが。
元のページはコチラ⇒小学校 英語 | 光村図書出版
「小6下剋上」が起こりそう
年間指導計画とか全然見てないので適当に言いますが、例えば小5・小6・中1の兄弟がいたとして、中1の長男が
- 中1長男: What's this? ― It's a pen.
とか言っている間に、
- 小6次男:What did you do in summer? ― I went to Australia.
- 小5三男:What would you like? ― I'd like a hamburger.
という状態が起こりえるということです。長男、中学生なのにその程度かよ?みたいな。家で弟や妹にバカにされるんじゃないでしょうか。
不安だけどやるしかない
教科書の実物や光村のHPを見て、本当に私たちは英語教育転換期の真っ只中にいるのだなと改めて感じ、気が遠くなる思いでした。
もちろん小学校で習った内容をすべて完璧に覚えた状態で中学校に入学する子ばかりではないでしょうが、少なくとも教科書はその前提で作られていると思うので、来年度の中学校の教科書はどんな風になっているのか不安です。
特に小3から中2の生徒たちや、彼らを受け持つ先生は大変です。前回の指導要領改訂の時も経験しましたが、現場や子どもにはあの時以上の負荷がかかるのではないかと予想します。
その時代の波に、私はついていけるのか。不安だけど、しっかり教材研究をして臨みたいと思います。