アルファベットとヘボン式ローマ字の指導──ペンマンシップを買わずに済む無料教材サイト7選
中1が入学後最初にぶち当たる壁が「ヘボン式ローマ字」ではないかと思う今日この頃。
ローマ字教育が英語嫌いを生む
私は中1の担当になった時はいつもペンマンシップとフォニックスが一緒になった副教材を購入していたのですが、その中に必ずヘボン式ローマ字のページがあります。
ABCをスラスラ言えるようになって、アブクド読みもできるようになって得意げになっていたところに、ヘボン式ローマ字という壁にぶち当たって英語苦手!という思考に走る生徒たち。
「u」は「ア」という音だと覚えたのに、ローマ字では「ウの段」の音になったり、しちつふじルールや拗音、撥音など細かなルールがたくさんあるヘボン式ローマ字を習うことで、英語を嫌いになる生徒もいるのではないかと思います。(それは本当の意味で「英語」ではないのに。)
ヘボン式ローマ字とは
このサイトを訪れる方々には説明する必要もないと思いますが、ヘボン式ローマ字とはヘボン氏が考案したローマ字です。ヘボン式ローマ字は、より日本語に近い音をあらわすために作られた表記法です。
それに対して、音よりも決まった子音+母音という一定のルールを優先して表記するのが訓令式です。日本の小学校では、訓令式ローマ字を習います。
画像は毎日新聞より
訓令式ローマ字を習うのは小学3年生
新学習指導要領の施行により、それまで小4で習っていたローマ字を小3で習うことになりました。習うのは英語ではなく「国語」の授業内だそうです。
おそらく、この時点でのローマ字は、英語の中で使うことを想定しているのではなく、パソコンのキーボード入力に対応できるようにしたいのだと思います。だから「し」は「si」でいいし、「つ」は「tu」でいいのです。
初めてローマ字を習ってから約3年後、ローマ字表を完璧に覚えている生徒はどのくらいいるのでしょうか。すべてのローマ字表を覚えていること前提で、さらに「やっぱり英語では”し”はshiと書きます」という新ルールを与えて、子どもたちは混乱してしまいます。
中1ギャップを生まないためにも、アルファベットの書き方からヘボン式ローマ字までを段階を経て取り扱いたいと思います。
ペンマンシップはいらない!アルファベットやローマ字の学習プリントを配布しているサイト
ネットで「アルファベット 練習」などと調べたらWeb上にたくさんの練習プリントが配布されていますので、家庭でも無料でヘボン式ローマ字を勉強することができます。もちろん授業でも使えますね。これがあればペンマンシップいらないのでは・・・。
①から順に段階を経て、朝学習や自宅学習の課題にできそうです。
①書き順を意識してABCを書く [学習プリント.com]
カラフルな色合いで大きい文字。書き順がわかります。
②1文字ずつ何度も書く
タテver [iドリル]
ヨコver [すきるまドリル]
③訓令式ローマ字を復習する [ちびむすドリル]
有名すぎるサイト。様々な教科のプリントが充実しています。
④いよいよヘボン式ローマ字! [英語ブロック]
英語に特化した学習プリントやweb問題があります。なかなかヘボン式ローマ字だけのプリントってないんです!ありがとうございます!
⑤様々な言葉をヘボン式ローマ字で読む・書く [英語道場]
無料でダウンロードできる教材と、有料で販売されているプリントもあるそうです。
⑥文部科学省 小5・6年生用の補助教材
小5・6年生用の補助教材なのですが、中1でも十分使えます。
これだけプリントが充実していれば、ペンマンシップ代を節約することができます。
他にも見つけたら追加・更新します。